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日: 2009年5月2日

漠然とした不安

日本を覆う閉塞感、漠然とした不安が、貯蓄に向かわせているという。
日本は少子高齢化が進み成長の見通し無い。というのがその閉塞感の主な原因だと思う。
社会不安が問題とも言われるが、不安のない社会など幻想だと思う。
どこの国でも、誰でも、それなりに不安というのはあるものだ。
また、少子化の原因を、教育費などといった金銭的な問題とも言われるが、後進国の現状を考えればそれは誤りである。
ひとつ重要だと思うのは、人は相対的な感覚に左右されやすいという性質である。
他者との比較とか、過去の自分との比較によってしか人は物事を判断できない。
あまりモノのない生活でも、それが最初から当然の社会ではそれでいて絶望せず楽しくやっていける。
そういう意味で言えば、日本もいったんどん底に落ちて、緩やかに上昇すれば、希望が持てるし、他の人と同等か、それ以上だと思えれば、それほど絶望する事も無い。
現在、
戦時中のようにいつ死ぬか分からない様な恐怖は日常にないし、生まれてから死ぬまで、飢餓を経験する事も無く、さらに仕事も労働型より、デスクの前でじっとしている様な仕事が増えつつある。
そんな状況では、人間が動物として生きる力(生命力)を失ったとしてもなんら不思議は無い。
そもそも生きている事を何で実感したら良いのかわからないぐらいだ。
だから、今の日本は潜在的に危機的な状況を望んでいるのだ。
そういう意味では、戦争にでもなって日本中が焼け野原になったほうが、生き物としては本来の機能をとりもどせるだろう。
とはいっても、さすがにそんな状況は望まないし、もうちょっと現実的な所で解決策を考えたい。
ヨーロッパは一旦は発展を終了したが、それぞれ異なる国が共同体となる事で発展しようとしている。
日本はアジアに位置する現実を直視し、歴史的、文化的、人種的問題を克服し、アジアを共同体として発展させるべきだと思う。
そんな発展するアジアの一部に日本があればそれでよいと思う。
日本の当面の戦略は、
・環境
・技術(ロボット社会、ユビキタス社会)
・農業改革
となりそうだ。
環境問題は今後日本経済の飯の種として必要だし。
ロボット社会は、日本の少子高齢化を支えるのに必要だし、さらに日本の後に高齢化の進む世界に向けて製品や技術を売る事でこれまた飯のタネになる。
農業改革は、人口爆発による食料の争奪戦や、食品の安全を確保するために必要。
教育とか、福祉とかはとりあえず、上記の戦略でお金と技術が得られるだろう。きっと。