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月: 2020年3月

新型コロナを振り返る

まだ道半ばではあるが、先が見えないので一度、この2ヶ月を振り返ってみたいと思う。

この戦いに勝利はあるか。

既に死者、法人の死である倒産も複数出ている。多くの戦争が、そうであるように、完全な勝利はない。

他国と比べてどうか

欧米諸国に比べ、死者数は今のところ踏みとどまっているのは、事実である。
ただし、それがどのような理由で、このような結果がもたらされているのは謎だ。

経済対策

やるべきことは、一刻も早く必要な人に10万円を届ける事だと思う。必要な人かどうかを見極めるために、いちいち条件などつけていたら、すぐに支給できるはずもないわけで、ここは一律が最善だと思う。

余分な支給分があれば、後から回収すれば良いのだ。既に自粛で被害を被っている人々は多数いるのだから。

コロナは何が特別なのか

コロナ以外でも、毎日多くの人が死んでいる。コロナだけが特別ではない。

だからこそ、他の病気と正しく比較する必要もあるし、病気以外だったり、死以外の損失面についても比較する必要がある。
現在の都の、致死率0.019%を現在の日本の人口に当てはめると、240万人。メガデスである。ただし、現在のスピードだと、240万人死ぬまでに、57142年ということになる。

では今のスピードを保って、3年後に感染者が増えなくなると仮定したら、この2ヶ月の死亡者数×3年ということで900人である。
毎年国内では、137万人が死んでいて、うち、交通事故は3215人、自殺は2万人ということである。この試算から考えるならば、今と同じ自粛を3年続けるよりは、なにか別の策を考えた方が良いのではないだろうか。

テクノロジーにおける敗北

ここまでの流れを見てると、少なからず、コロナを早期に発見し対策すれば、大規模な拡大は防げる事が見て取れる。

また、人々の移動を制限し、一定の距離を保てば、飛まつ感染は防げる。

ここまで分かっていながら、イギリスの首相でさえ防げないのか。

オンライン化できません

我々が自粛によって不便を強いられたり、多くの産業がダメージを受けているのは、別の何かに代替できないからである。

VRやロボット技術が徐々に進歩しつつある、現代において、いまだに竹槍で戦わされている感が、自分に敗北感をもたらしている思う。とはいえ、これはあくまでも個人的な感想だ。

ローテクで挑む感染拡大防止

花見とか、ライブ・スポーツ観戦とか。換気と一定の間隔を確保できれば、本来は、実施可能なはずである。だから、防護服(簡易版なら、レインバイザー )を着てでも、実施できる方法を模索して欲しい。

学校・授業に関しても、全員マスクすれば大丈夫というんだったら、花見、ライブも同様の条件で感染拡大は防げることになる。

ハイテクで挑む感染拡大防止

一つはサロゲートのように、アバターで生活するスタイル。

もう一つは、高度なトラッキングにより、接触者を正確に把握。コロナの行方を辿れるようにする事。スマホや落とし物タグの技術を使えば、ある程度可能なはずである。

前者は今のテクノロジーでは、難しいが、後者に関しては、ある程度の賛同を得られれば、実現可能かもしれない。

テクノロジーサイドの人間としては、テクノロジー面でのアップデートを社会に対して実施していきたいと考えている。

観光・飲食

観光はVR化、もしくは防護服着用、飲食はラーメン一蘭のように(パーティション化)と換気、連絡先の登録を義務化したらなんとかなるんじゃないだろうか。

マスクの3人ルール

マスクは完全ではないが感染拡大を減らす効果がありそうだ。

例えば、自覚はないがコロナに感染していたとして、「風通しの良い場所で数分程度の会話によって、相手に移してしまう可能性」に関してであれば、マスクありと無しでは違いが出るだろう。

そこで、新しいルールを勝手に作ってみようと思う。
1日あたり、不特定多数3人以上と面会する時は、マスクを必須とする。
そうすれば、感染拡大はある程度防げると考える。

逆に、国会とか、マスクしないで3つの密をしているとか、いずれ自滅するのは時間の問題だろう。テレビ番組も複数人で行う場合はマスクをすべきだと思う。

コロナとの戦い方を効率化する

終息は1ヶ月後なのか、1年後なのか、数年後なのかはわかないが、その間に、爆発的な感染が起きる可能性もある。ただし、現状の自粛は、経済へのダメージが非常に大きく、我々は、自粛ではなく、できる限りの代替と復旧を模索するべきだと思う。

ティッシュペーパーの作り方

前回挑戦したトイレットペーパー の作り方だが、もう少し柔らかなものを作れないかと、再挑戦してみた。

基本的な流れと道具は前回と同じだが、今回はグリセリンを追加。厚さももう少し薄めにしてみた。

グリセリンは保湿ティッシュなどでも使用されているようだ。

漉く前のパルプ水に、グリセリン少々(小さじ1以下)。


できたのがこちら。

前回に比べると、透過性が増し、質感もティッシュに近づいた。
体感としては、ペーパータオルとティッシュの中間ぐらい。

水溶性に関しては、無添加の状態と大きな違いは見られなかった。

薄く作るためには、パルプ水の濃度を薄くするか、すくい始める分量を加減すれば、薄くできる。薄くしすぎると、穴ぼこだらけになったり、金網から剥がしにくくなるので、加減は必要。

トイレットペーパーの作り方

デマを発端とする謎の買い占めで品薄が続いている、ティッシュペーパーとトイレットペーパー。

無いものは作ろう

というわけで、トイレットペーパーを作ってみることにした。

調べてみると、牛乳パック6パック分で、トイレットペーパー1ロールが作れるそうだ。
とはいえ、それはリサイクル工場での話でのパルプ換算の話。
少し探した限り、自分でトイレとペーパーを自作している人の情報は見当たらなかった。


トイレットペーパーも紙なので、普通の紙の製造方法と大体同じだろう。
しかし、実際に自分で作るとなると、どの程度のクオリティーのものが、どんな材料とどんな道具で、どんな工程でできるのかは、やってみないとわからない場合が多い。
わからないことを、考えてもしょうがない、まずはやってみよう。

てことで、レッツトライ〜♪

流れとしてはこんな感じ、

1.パックを適度なサイズにカット
2.煮る
3.表面を剥がず
4.ミキサーにかける
5.パルプを水にまぜて漉く(すく)
6.乾燥させる。

完成

注:とはいえ、実際やってみてトイレをつまらせても当方は関知しないので、トイレットペーパーとして使うのはおすすめしません。てことで、これをトイレットペーパーとして使うのは、自己責任でお願いします。

尚、トイレットペーパーの溶けやすさは、JIS P 4501 で規定されており、大雑把に言えば、かきまぜて100秒以内にほぐれるというものだそうです。参考までに。

もう少し具体的に解説

1.牛乳パックを適当なサイズにカット
鍋からはみ出さない適度なサイズにカットするのだが、これはあとの工程で、表面のコーティングを剥がすので、細かくしすぎると面倒である。
また底の、部分も剥がしにくいので、この時点で除いたほうがやりやすい。

2.煮る
水1リットルに対し、スプーン1杯ぐらいの中性洗剤(食器洗い洗剤)を入れて30 分〜1時間ほどパックを煮る。パスタを茹でるような感じだが、時間は意外とかかる。

しばし放置する。
他のサイトで見た作成手順だと、容器を移し換え、漂白剤を入れて一晩つけておくとか、かかれていたが、今回はあまり漂白する必要性を感じないのでこのステップは省略。

ともかく、パックのコーティングが剥ければよいので、適度に茹でて適度に、水につけておけば、大丈夫だと思う。人によっては、茹でずに、水に4日間つけて置くというパターンもあるようだ。時間があればそっちのほうが省エネだと思う。

3.両面のコーティングを剥がし、中身(パルプ)だけ取り出す。
ゴミ(表面の破片など)が入ると、トイレ詰まりの原因になると思うので要注意。
軽く水洗いする。

4.ミキサーにかける
取り出したパルプを、軽く洗う。
ちぎったものに、適度に水を足し、ミキサーにかけてドロドロな状態にする。

5.パルプを水にまぜて漉く(すく)
適度なサイズの容器に水を入れ、パルプを適量投入。入れた水の量にもよるが、すくった時に適度な量網にのるぐらいの分量、濃度に調整するのが良いと思う。
よくかき混ぜ、満遍なくパルプが分散している状態で、ゆっくりゆっくり、網を持ち上げると、パルプが網にのってくる。薄すぎると後の工程で穴があく、厚すぎると、葉書みたいに分厚くなる。
その辺りは何回かやればコツは掴めるかと思う。

ここで肝心なのが網。
最初は、油をコスための紙を、割り箸で木枠っぽくして作ってやってみた。
これでも、一応できたのだが、そんなに目の細かいものじゃなく、通常のザルぐらいの比較的目の荒い金網でも十分、掬える(すくえる)ことがわかった。
そこで、10cm×20cmぐらいの板状の金網を東急ハンズで買ってきた。
これだとティッシュの半分ぐらいのサイズだし、木枠もいらない。

6.乾かす
風通しの良い場所で1日干しておけば良いと思うが、もうちょっと早く作りたいので、フライパンで焼いてみたり、オーブンで焼いてみたり色々試してみた。しかし意外とうまくいかず、結局ドライヤーを使うと、少し早く乾くという所にたどり着いた。

でもって、半乾きの状態でゆっくりはがして、クッキングペーパーに乗せ、さらにその上からクッキングペーパを乗せて、上からアイロンをかけると比較的早く乾燥できた。

完成物はこちら。

まあ見栄えはよくないが、ちょい硬めのティッシュぐらいな感じにはなった。

水溶性や、柔らかさに関しては、いまひとつな部分があるので、なにか良い方法や添加物が見つかれば、追記したいと思う。

以上、ティッシュペーパーの作り方でした。

買い溜めをするべからず

ティッシュ、トイレットペーパーの品薄に関しては、デマによって一気に購入が増え、その後、現在徐々に供給されている。にも関わらず、それが、開店して早々に店頭から消えていくのは、転売の存在も多少はあるかもしれないが、それ以上に、必要な分が既にあるのに、まとめ買いしていく人の存在によるのだろう。

非常時に備えて、平常時にストックを確保しておくのは結構だが、こう品薄な時に必要以上にまとめ買いをする人は、人としてどうなのよと思うわけである。

今回の新型コロナの拡大で、トイレットペーパーが品薄になるのは在る程度予想していたが、まさか海外でも、そんな買い占めみたいなのが起きるとは意外だった。

マスクに関しても、そのうち供給されていくだろうが、気がかりなのが、アメリカ人とか、普段マスクとか全然しないし、いざマスクが必要だって思ったとき、どのぐらい供給できるのか。物流が越境する今日、そういった需要や供給がどの程度グローバルに影響するのか、やや心配ではある。

新型コロナ

新型コロナの存在が、経済や社会に影響を及ぼしている。
未知のウイルスに対し、医学的、薬学的、疫学的な部分での対策が対策のメインではあるが、巣篭もり消費や、テレワークなどのオンライン活用を促している側面が興味深い。

その集いは必要か

学校、職場、病院、イベント、日々多くの人々が様々な形で集っている。
今回それぞれの優先順位が再検討され、不要と判断したものは、中止、ものによっては延期、あるいはオンラインなどで代替されている。

我々の日常というのは、過去の延長で考えたがるので、いくらオンラインシステムがあるからといって、なかなか面倒くさくて、移行しないというのが現実である。
テレワークを例にすれば、やろうと思えばできるケースは多々あると思う。しかし、企業としては「テレワークに変更したから収益が増える」という感覚を持ちにくいので、実施してないという企業も少なくないだろう。

遠隔医療なんかも、過疎化する地域が増える国内事情も含め、もっと一般化すれば、多くの人がそのメリットを享受できると思う。

適切なコロナ対策とはなにか

今回、中国では、外出禁止など、やや過激な封じ込め対策が講じられた。
さらに今、世界に感染が広まる過程は、いわば新型コロナ万国封じ込め大会ともいうべき状況とも言える。

ご存知の通り、日本でも、イベントの自粛、テレワークの推進、入国制限などが実施されつつある。経済を優先させるならば、イベントの自粛や、入国制限などは、直接的にはマイナスだと思う。

とはいえ、個人的には、冒頭にあげたように、この騒動が、巣篭もり消費やオンライン活用とリンクする部分を持っており、テクノロジー活用の観点でのチャンスだと思う。

なので、多少なり各国や、政府の対策がいくらか過剰であっても、今後の備えや、今回の変化によってもたらされた気づきを、今後の社会に取り込む機会としては良い事なんじゃないかと、やや肯定的に考えている。

コロナ対策による経済的マイナスを防ぐには?

回答としてはシンプルである、別のもので代替できれば良いのである。
リアルのイベントを、オンラインで開催し、同じ収益が得られれば、収益的の部分では完全に代替できたことになるだろう。コロナは、感染する速度(新たな感染者数)より、感染後の回復者数が上まれば、鎮静化に向かう。そのピークがどの規模で、いつになるかが今は肝心だが、どちらにせよ、ピークは訪れる。
だから、イベントを先伸ばしても、よい同様の効果が得られるなら、先延ばしというもの一つの選択かと思う。

とはいえ、3日間大盛りを食べなかったら、その後3日分を一気に食べれるかというと、そうではないように、先送りが利用できるものは、限定されている。

という事で、
新型コロナは、災いではあるが、それにどう取り組むのかは、興味深い。
少しばかり過剰な対策も、そこでもたらされた気づきを、今後の社会にうまくフィードバックさせるという意味においては、ありなんではないかと思った。