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月: 2013年1月

Maker

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる / クリス・アンダーソン
という本を読みながら、何か自分で作るっていいよねと思う。
-Arduino
マイコンとかの知識がなくても、手軽に電子工作ができるシステム。
-3Dプリンター
 金型なしで、安価で立体造形ができる。
現在の小中学生は、このような環境の中で、make: できるのがうらやましい限りである。
なぜ自分で作る事が重要だと思うのかというと
・モノ作りの楽しさ
・自分で使うものを自分で作るという精神
・道具を理解する事
といった事を挙げてみたい。
結局は精神論なのだが、他人から与えられた、大量生産された安価なものを使わされているより、
自分で使うものは、自分のアイデアやらを加えつつ、オリジナルなものを使えた方が楽しいじゃない。
というわけだ。
例えそれが、ありふれたアイデアだったとしても。

個人と共同体

1968年日本の国民総生産 (GNP) は世界第2位となった。
現在は第3位。今後これらはもっと下がっていくだろう。
動かしがたい要因としては、人口変動の影響が大きい。
それが意味する事は国全体としての力が諸外国に比べ相対的に低下するという事だと思う。
国が相対的に力を持つというのはどういう事だろう?
それは、世界に対し優位な条件を出す事ができ、その国に生まれたというだけでその恩恵を
得られるという事なのかもしれない。
単純に言えば、日本人人口を増やし、世界に対し優位な状態にできれば、
日本という共同体としては優位になれ、個人もその恩恵を得られるかもしれない。
しかし我々はそうではない未来を選択した。(おそらく)
移民の受け入れをどうするかをひとまず置いておくならば、
日本は、国の縮小という道を選択した事になる。
ただこれを悲観する必要は無いと思う。
そこで登場するのが一人当たりGDPである。
国全体のパイが縮小しても、一人当たりの生活が維持されていれば個人としては問題ないというわけである。
たしかに国が栄えていてその恩恵にあやかれるならそれはいいが、
普通にこの国の未来動向を考えるなら、そうではなく、個々の幸福度を向上させる事に
重きをおくべきだと思う。
そこで逆に、
お国のためとは何かについて考える。
戦時中のこの言葉を私なりに解釈すると、
場合によっては個人が犠牲となり国に奉仕する事が、家族や共同体にとって重要な時代だったのだと思う。
(その共同体が個人の犠牲を容認したのは、その共同体が別の共同体を選ぶ余地がなかったのもひとつの要因だと思う。)
一方現在はどうだろう。
ありがたいことに、昔に比べ、個人の犠牲を社会が要求する度合いは下がったと思う。
家族のため、地域のため、会社のためとか、国のためとか、に対し個人が犠牲を払う事は
美談としてはよいかもしれないが、そんな事が常態化しているような時代が良いかというとそうは思わない。
自分が良ければいいという、利己主義、個人主義には閉口するが、多くの個人の犠牲によってもたらされる豊かな社会というのも、また疑問である。
話はやや脱線したが、これからは運命的に関連づけられた共同体に献身する時代じゃなくて、
一人一人が所属する共同体を選んで、これが良いと思ったコミュニティや共同体を支持する事が、
良い共同体を育てることにつながると思うし、そうあるべきなんだと思う。

コンセンサス

昨年12月、TRONSHOW2013 の坂村教授の基調講演を聞きにいって来た。
今回の講演でもっとも印象的だったのは、「グーグルだけでなくみんなで考えよう」というものだ。
グーグルは、インターネット上のあらゆるホームページを収集しインデックス化を行い、様々なキーワードに応じてそれにあった検索結果を出すシステムを提供している。
現実空間を人力で撮影しながら、情報を収集し、グーグルマップとして提供している。
そして、Googleは無人自動車を開発中だが、これが実用化すれば、リアルの世界の自動情報収集が進むだろう。
しかし、これには様々な問題が付随する。
情報収集されたくない人はどうしたらよいのか、取得した情報はだれのものかなど、ルール作りの問題や、権利関連の問題などである。
例えば、防犯カメラは、一般的に個人情報と呼ばれる住所、氏名、電話番号を収集するものではないが、明らかに個人を特定できる情報を収集している。しかもそれがいつどのような形で使用されているか、収集される側は把握できていない。
防犯カメラについてあまり詳しい知識はないが、おそらく今後防犯カメラはネットワーク化されていくだろう。(例えば大手警備サービスに集約されるというように。)
そうすると一つの企業が広範囲で個人の動きを把握する事が可能になる。
(現状は知らないが、技術的には可能になりつつあるはずである。)
犯罪者を追跡にするのに使うのはよいとして、その仕組みを広告に使うとしたらどうか?
国がデータを管理するようになり、国民の行動把握に使うとしたらどうか?
グーグルなどの企業がデータを収集し、分析し、他の企業に商品の販売に貢献するデータとして売るのはどうか?
アマゾンやグーグルがネット上のユーザーの行動を分析し、それらが巨大な利益をもたらしているように、
リアルの世界でも、人々の動きを把握し分析する事は利益を生むし、使われ方によっては危険でもある。
ともかく、今グーグルで進行しているような、個人の持つモノや、自分自身の情報を、
吸い集めて、加工し、情報を利用するという動きに対して、
Tron projectのように、オープンな計画に市民が参加して、一緒に考えるという事が重要なんだと思う。

未来に関する重要な選択

【ロボット 戦争】
映画ターミネーターなどのように、いずれロボットは進化し、人間vsロボットのような事が起こりうるだろうなと思う。
なぜロボットが人間を襲うのか?それは人間同士の戦争があるように、ロボットが本当に人間のように進化すれば、
そうなるだろうと考える方が自然だ。
そうならない為にはどうしたらよいだろうか?
・ロボットの開発をやめる
・人がロボットを越えた存在でありつづける
・共存の道を探る
ロボットの開発をやめるのは、難しい事である。
原子力エネルギーをみつけた人類が、原爆や原発を作り続けるように、パンドラの箱はひとたび開いてしまったら、
元には戻せないものなのだと思う。
人類が突然文明を捨てて、森での生活に戻れば、これらは避けられる。
私が思うには、これからの人類は、これからもより多くのロボットを生産する。
そしていずれロボットは人類から派生した知的非生命体として進化すればよいと思っている。
それに伴い、いずれ人類とロボットは何度か戦わなくてはならない。
今だってロボットは人の仕事を奪っているし、戦争ではロボットと人間が戦っている。
ロボットvs 人間の戦争。
我々は今、それがおこるであろう未来を、選択している。
【世界人口は2倍に・日本人人口は半分に】
21世紀末までに世界人口は100億人に到達するだろう。
日本はどうか。移民を受け入れなければ4000万人ぐいらいになっているだろうが、おそらく移民を受け入れる事になると思う。
このとき国内総生産を維持する為に政府の選択肢をいくつか考えると
・移民を受け入れる
・ロボットにより一人あたりGDPを飛躍的に向上させる
・三人子政策を行う(多産優遇)
・子育てのシステムを変える(一夫多妻や、家庭システムなど根本的な所を変える。)
などがあげられるが、現実的な所だと、移民と、ロボットだと思う。
個人的予想として、21世紀の後半には、日本人口の1/3から半分は外国から来た人となっているだろう。
主な言語、英語、中国語、日本語。
人口の減少に反して、社会で存在感を増すのがロボットの存在である。
そんな未来を選択している我々が今すべき事はなんだろうか?
異なる文化、宗教、人種とともに共存できる能力を身につける事、異なる価値観を持つ人々が平和に暮らせる
社会を構築する事。
その上で、日本という「アプリケーション」「コンテンツ」「ハードウェア」を次世代に継承しつつ
世界に広める事である。
【人類は宇宙へ向かう】
日本人口が減少し、日本の存在感は相対的に小さくなり、ロボットがいずれ人間を越える。
人類の役目はいずれロボットに継承される事になるかも知れない。
それはそれで大きな問題だが、もっと重要なのは、人類が宇宙を目指す事だと思う。
なぜこれだけ大きな空間が存在するのに、人は争い、過去に固執するのか。
何も無い土地を耕し、種をまき、文明を構築する。
我々の祖先がそうしてきたように、宇宙を耕すことが人類の役目だと思っている。

現代用語の基礎知識

以前は、その年の出来事などを広く薄く知っておこうと、毎年年末にimidasを読むというのを自分の中での年末行事としていたのだが、imidasが発行されなくなり、しばらくその習慣は途絶えていた。
今年は、少し似たような感じで現代用語の基礎知識というのを見つけて読んでみた。
(読むといっても、退屈な分野のものはほとんど頭に入ってこないので、ほぼ素通りなのだが。)
読んだ感想としては、個人的にはやっぱイミダスのほうがよかったかなと思った。縦書きちょい読みにくいし。
読んで「これは」と思ったキーワードいくつか
【磁性ガーネット】
なんなんだかよくわからないが、絶縁体で電子のスピンを使って信号を伝えるとかそんなこんななのだが、
半導体より省エネ技術として注目されているものらしい。
実現したらなんだかすごそうだ。
【室温超伝導】
「高温超伝導」という言葉はあるが、それは液体窒素ぐらいの話で、室温超伝導なるものが実現すればそれは、すごい話だと思う。
日本全体では発電量の5%程度が送電時に失われているとも言われ、送電ロスの対応策とか、モーターなどの動力機構への応用とか、期待は大きい。
【1000年保存】
CDとかDVDとか、現在身近な記録メディアは寿命30年とか、意外と短い。
そんなに長く保存しておくデータてなんなのかという話もあるが、年金の記録が30年程度で消えていたら困る訳で、
1000年まではいかなくても長期保存可能な記録メディアというのは興味深い。
【忘れられる権利】
ネットというのは、不都合な情報でも、一度公開されてしまった情報というのはなかなか削除できない。
本人に不都合な記録をネットから削除できるようにしようというものだ。
表現の自由や、知る権利などとのどうバランスを取るかなど難しい問題ではある。
ただライフログなどが一般化すれば、こういった事は、さらに重要性を増すだろう。
【DPI】
通信事業者などがパケットを読み取ってターゲティング広告などに利用するというものらしい。
こういう技術というのは、使われる側からすると気持ち悪いが、広告を出す側からすると、欲しい技術なので、
結局の所いずれ活用されるものなんだろうなと思う。
【USB3.0】
そろそろ有線のケーブルから解放されたいなあと思いつつ、電源ケーブルとか、なにかとケーブルは入り用なのだ。
・送速度5Gbps
 転送速度がそんな早くなっても、HDDなどへの記録を想定すると、それに見合った速度での書き込みや読み取りが実現できるのかは謎だが速いにこした事はない。
・給電能力900mA
 おそらくスマホの急速充電などに対応できるということなんだろう。
【宇宙】
宇宙というのは、考え出すと本当に謎である。
宇宙が始まる前。何も無い所からなぜ宇宙が登場し自分がなぜ今こうして存在しているのか。
宇宙が存在している事がまったくもって理解できない。
時間とはなんなのか、我々は認識していない次元が存在して、本当は自由に時空を行き来できるのか。
過去から未来へと進んでいる時間は本当に正しいのか。
考え出すときりがない。
ともかく、地球という星に生き物がいて、広大な空間にて今の所見渡すかぎり知的生命体は存在しない。
そこで私が思うのは、無駄に広いこの宇宙をなんとかしなければという事である。