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日本とわずかな可能性

日本は、遠くない未来人口は1億人を切り、1割は外国からの流入となる。
おそらくこれが、既定路線である。とても日本的な成り行きであり、当然の帰結かと思う。

少子高齢化はさらに進み、GDPは今より下がるかもしれない。しかし、本質的に重要なのは「国全体の数値」ではなく、「個人として豊かに生きられるかどうか」だ。国籍や人種に関係なく、人類がどのように生き、どんな役割を果たすべきかを考えることのほうが、長期的には意味がある。

とはいえ、テックサイドの人間として、今日本がとるべき方針として、言っておきたいことはある。

政治の中枢に、深い技術理解を持つ人材を配置し、日本のテック戦略を前進させるべき。

行政のDX化も必要だが、「既存の仕組みの改善」にとどまらず、

  • 日本がどの分野で戦略的に勝負するのか
  • 何に投資し、どう育てるのか
    を明確に決め、集中と選択は当然だが、「テック産業の育成視点」を持った政策を展開するべきだ。

これは、韓国が日本をGDPで追い抜いた事や、台湾が発展した理由を考えれば、自ずと見えてくる道筋だ。逆に言えば、そこに活路を見いださなければ、日本が再び成長軌道に乗る具体的な策はほとんど残されていない。

AIや半導体は、その中核を担う分野になるだろう。だが、これらを狙う国は多く、競争は激しい。
だからこそ、正しいタイミングで正しいステップを踏み、競合にどう勝つのかという勝算を描ける人物に、大きな権限を委ねることが不可欠だと考える。