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日: 2008年1月20日

分散と集中

社会が豊かになると、一極集中から多様化が進む、多様化に答えるべく、様々な製品が登場する。
しかしその一方で多様化はミスマッチを招く。ターゲットが狭いという事は最小公約数的な製品である場合が多く、マッチしなければ、最大公約数的に作られたものより不便だと思う。
音楽で言うと、特定のミュージシャンに人気が集中していたものが、多くのミュージシャンに広がり、さらにインディーズまで広がった。
しかし、広がりすぎた多様化は多くのミスマッチを招く。
その結果、昔ヒットした音楽の焼き直しだったり、アレンジが流行るのだろう。
景気がよくないというのもあるのだろうが、消費者はより失敗しない商品を求めている。
昔の様に一極集中はないものの、以前に比べると冒険をしない無難な商品に集中しやすいようだ。

次の波

なるほど。
自分も含め、株で痛い目にあった人たちが、新興市場、FXに流れた。
サブプライム問題で打撃をうけた人はさらに新たな市場を求めて、商品、先物とかに移りつつあるのだろう。これで食品などが一気に上がる。ただ一段落して急落、急落はするが元の値段には戻らない。
急落して損をした人は、また再び先進国の株式に戻ってきそうである。
ただ、一連の流れはお金を分散させることに繋がる。いずれ、日本の株も上がる日が来るだろう。
ただし規模は下がると考えられるので昔程上がらないか、もしくは比較的リスクが低いと考えられる優良株に集するのだろう。
個人的にサブプライムで教訓だと思ったのは、リスクを分散しすぎると、リスクの規模が把握できなくなり、その結果実体の損失以上の損失を出す場合があるという事。
リスクを小さくして見えなくなるのは、リスクがなくなるというわけではなく、単にリスクを見失っているだけにすぎない。
リスクを分散させる場合は、損失が把握できる範囲で分散しなければいけないという事。