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アメリカとは何だったのか

トランプ政権が発足して1ヶ月以上が経過し、移民政策がある程度国民に支持されているのを見ると、我々が今まで思い描いてきたアメリカ像がゆらぎつつある。
というより、我々がもっていたアメリカのイメージはやや間違っていたと考えるほうが正しいのだろう。
アメリカの経済成長は、これまで多くの移民によってもたらされてきており、そのことが、外人の存在を
ある程度許容していたが、
実際のところは、自国主義的な思想が、都市部を除く全土に根付いていて、それが、今回の選挙により表面化したって事なんだろう。
アメリカの自由や、多様性のイメージを取り繕って来たものとはそもそもなんだったんだろうか。
・都市部の社会
・移民
・グローバル企業による宣伝活動
・マスメディア
この辺りが、そのようなイメージを広めて来たのだと思う。
では今それらに何がおきつつあるのだろうか。
・都市
勝手に想像するところ、地方都市が成長しつつあり、従来のように突出したメガシティが牽引役という、
社会構成はすでに崩れつつあるのだろう。
これからは、あるいみ地方都市の時代なんだと思う。
・移民
たしかに移民の方が増えちゃうと、先住民(何世代が先に住んでいた住民)からすると、
気に入らなかったりするのだろう。
移民は先住民より少なくなければならないという事はないのだが、比率が拮抗すると反発が
表面化しやすいとは思う。
・企業による宣伝活動。
企業にとって幅広い人材は重要だ。
だが、均質な組織も、特定の分野においては効果的に働く場合もある。
日本が分かりやすい例だ。
・マスメディア
既存のマスメディアは、その力を利用して大衆を時々コントロールしてきた。
もう少し正確に言うと、権力者が、マスメディアを利用して、大衆に影響を与えて来た。
しかしマスメディアは、インターネットの台頭によりインフルエンサーの主役ではなくなりつつある。
SNSの投稿やその拡散により、カオス的なうねりの中で、ブームや、注目のトピックが生まれる。
これらの変化の中で、今後アメリカはどういう方法へ進むべきだろうか?
個人的に思うのは、トランプ政権の登場は、シリコンバレーの敗北でもあったと思う。
「ウェブはバカと暇人のもの」という残念なインターネットではなく、
インターネットは、社会から貧困をなくし、地球上の知と財をあまねく共有するツールとして活用されるべきだ。
銃規制、人種差別のない社会、貧困のない社会、自由度の高い社会を実現させつつ、それらを
今後勢力を増すであろう、アジアやアフリカなどの手本となるような、良い国家を目指して欲しいものである。

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