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日: 2014年9月19日

おっさんとはなにか

自分もそろそろおっさんを自覚しないといけない年頃なんかなと思う事案が発生し、
「オッサンになる人、ならない人」という本を読んでみた。
この本自体は大した内容もなく、末尾の若者へのアンケートをベースに、哲学めいた事をぐだぐだ書いているという印象なのだが、同感する箇所も多かった。
そこで、おっさんとは何かについて考えてみる。
人は年齢によって生き方や生活スタイルを変える必要に迫られる。
赤ちゃん→幼児期→子供→若者→おっさん(中年)→シニアといったように年齢によって、
生き方や生活スタイルが変化する。
例えば20歳を越えると、選挙権や、タバコや酒、といったように法的にも大人としての扱いとなる。
本質的に20歳になれば誰でも瞬時に大人になるというものではないが、便宜上設けられている境界線の
一つだと言えるだろう。
なぜ生活スタイルの変化が必要になるかというと、芋虫が蝶になるように、生物的な変化により、
できる事や、役目が変わってくるからである。
単純に加齢による生物的な変化で追っていくと
【歩行】
赤ちゃん:おんぶ、だっこ、ベビーカー

幼児期:自分で歩く
【成長】
子供:身長が伸びる

若者:身長がとまる
【出産(女性の場合)】
子供:NG

若者:出産適齢期

中年:NG
【基礎代謝】
女性10代前半ピーク
男性10代後半ピーク
(同じ量の食事や、運動では太りやすくなる。)
【加齢臭】
30代後半
【老眼】
早い人は30代後半から
40代から
といったような変化が訪れる。
それに伴い、おっさんになるという事は、若さが失われつつある中で、何に自分の役割を見いだすかが
重要になってくるのだろう。
ついでなので、若者の役割というかポジションについても書いておくと、
自分の可能性に挑戦する事と、家庭を持つ(生物学的には家庭である必要はないと思うのだがその話はまた別でするとして)事だと思う。
はなしをおっさんにもどす。
単純に年齢が中年になった時、すべての人間がおっさんになるかというとそうでもないのである。
おっさんというものは、単純に年齢による区分ではなく「おっさんくさい行動」「オバサンくさい行動」による分類を含んだ概念。であれば、気をつけることである程度回避可能とも言える。
では具体的にどんな事を気をつけたらよいか調べてみる
女子が思うおっさん行動ランキング
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20140814-00037318-r25
「おしぼりで顔を拭く」
いきなりだが、これは、かなり難易度が高い。
気をつけようとは思っているのだが、ネコがネコジャラシを前にした時のように、
おしぼりで顔をふくというのは、ある種のおっさんの条件反射(無条件反射?)なのだ。
オッサンたちが嫌われる理由。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n202755
周囲に「おばさんっぽい」と思われる人の特徴
http://matome.naver.jp/odai/2139236072783196201
「声が大きい」「外見に無頓着」
続オバタリアンあるあるを挙げてみよう!
オバタリアンとか最近は言わないのかもしれないが要はそういう事かと思う。
おっさん、おばさんに限らず、周囲への配慮がない行動は迷惑には違いないのだが、
一つ目のポイントはそれが、加齢によって生じやすくなる問題であること。
そしてもう一つ。おっさんになる時は、必ずしも成人のように節目が無い。
自覚のないままオッサン化が進行する可能性がある。
さらに、こういったおっさん化は周りが指摘しにくいというのもあるだろうし、
そもそも周りが同じ世代だと、まわりもおっさん、というのもあるのかもしれない。
子供の頃は親が注意するとか、外圧があって、自然と修正されていくものだが、歳をとるとそういう
事を注意する人もめっきり減り、ともすれば、無自覚でオッサン化してしまう。
しばらく以前よりくしゃみがおっさんくさいと言われるのだが、いつからそうなったか、
昔からそうだったのかいまいち分からない。
無自覚におっさん化が進んでいるのだとしたら恐ろしい事である。
なぜ恐ろしいか?自分の事はよくわかっているつもりになっていて自分自身に起こってる変化に、
気がついていないというのは、恐ろしい事である。
まあそもそもヒトというのは、自分のことはよく見えない生き物なのだが…。
冒頭の本でひとつ発見だったのは、おやじ化は必ずしも変化によって起こることではなく、
変化しない事でもおこりえる事象だという事について。
その例として「若者が下ネタをいうのと、おっさんが下ねたをいうのは違う」というもの。
内容よりも『誰が語っているか』という主体に影響を受けるから。
というもので、若い時の感じで、いつまでも下ねたを言ってると、単に下品な人と見られてしまうわけである。
良いおじさんと、迷惑なおっさん。別々の生き方があるとしたら、
私は良いおじさんを選択したいと思う。