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予想できた未来、予想できなかった未来

未来予測は、過去の延長であり、願望でもある。

要素としては、ある程度予想できたものもあるし、予想できなかった事も多々ある。

今回は予想できなかった部分が、なぜ予測できなかったという所に焦点をあててみたい。

インターネット

すでに、生まれた時からインターネットがある人々も多いので、そのあたりの世代にとって、このテーマはあまりウケないかもしれないが、インターネットというものの登場により、個人の発言がいきなり、世界に波及する事が時々発生するようになったのは、我々の世代からすると、かなりインパクトのある変化だった。

この変化は、大きな潮流だが、中央集権的な世界で育った我々に、コンピューターシステムはそのような自立分散的なシステムになるとは考えてなかったし、それによる社会の変化を大きく見落としていたのは確かである。

また、現在、特定企業が開発するアルゴリズムが、世界中の人々の生活に、意識せず浸透し影響を及ぼしている。

インターネットが登場した当初は、このテクノロジーによる、民主化の可能性に感動を覚えた。しかし、近年、その民主化のパワーを得たという一方で、バカを黙らせる機能が、それ以上に重要である事がわかってきた。しかし、その重要な機能がいまだに、この社会に実装できていない。

Web3.0のように、インターネットは飛躍的に変化してきたように見えて、所詮それが追い求めているのは、、非中央集権的な仕組みだったり、双方向性など、Webが登場した時に注目されながらも、実現できなかった夢をいまだに追い続けているだけなのかもしれない。

脱昭和

昭和には良かった点もあるが、負の側面も少なからずあり、近年、社会で取り沙汰される問題は、昭和を彷彿させる問題が多い。

今後それらがなくなるのかというと、どうやったらなくなるのかはよくわからないが、昭和だとそれが常態化していたり、蓋されていたものが隠しきれなくなったという点では、多少の変化はあったと思う。

分岐点

インターネット、スマートフォン、ソーシャルメディア、COVID-19、気候変動の自覚、人工知能と機械学習の進化、遺伝子編集技術の進歩

これらのうち30年前の自分で、ある程度イメージできていたのは、コンピューターの進化、気候変動、人工知能の進化、遺伝子編集技術の進化だと思う。

逆に予測できなかったのは、「インターネット」「COVID-19」「ソーシャルメディア」であり、「人工知能」がこれから社会にどんな影響を及ぼすのかについてである。

予測が可能なものとは、およそ今あるテクノロジーが進化して、小型化するとか、過去にあった事件の再発などである。

特に形のないもの、社会的な影響などについては、急に変化するところもあれば、変わらないような所もある。

予測はなぜ必要か

予測が当たるかどうかはともかく、予測が必要なのは悪い予測を回避するためであり、良い予測は向かうべき方向を見定めるために重要だからである。

とはいえ、正確に予測できないものも多々ある。それらのイベント直面した時に、適切に対応する方法を自身や他者にいかに問うか。

それが、現在を生きる人々に与えられる課題なのかと思う。