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日: 2011年6月12日

次の大地震への備え

【津波】
今回(東日本大震災)の地震に関して、原発の事故はひとまずおいておき、
とにかく津波による被害が大きかった。
これは今後可能性のある東海地震や、関東大地震などに活かさなければならない課題だと思う。
東京は地下鉄が多く、水害に対してどの程度の準備ができているかはいまいち分からない。
津波被害の想定見直し、どこまでができてどこまでが想定外か情報を周知すべきだと思う。
それを踏まえて、津波に弱い地域の近くで暮らす人々は地震が来たらすぐに逃げるという指針が必要だと思う。
【物流・交通】
物流、交通は1ヶ月もすればある程度なんとかなるもんだなと思った。
2ヶ月もすればそこそこ、3ヶ月もすれば主要な交通や物流は回復しているという感じだと思った。
食料備蓄は2、3日分とかいう話もあるが、それは甘すぎると思う。
そんなので、首都圏がもろに震災被害をうけたら、すぐさま、買い占めでなくなってしまう。
水や電池や、トイレットペーパーなどの日用品も含め1ヶ月分ぐらいの備蓄は心がけたい。
そのぐらいあればひとまず備蓄があるものは買いだめに走らないで済むだろう。
交通に関して言えば、できればもう少し職場や学校から近い所から通勤すべきだと思う。
あとJRは、止めたときにバスとかの代替交通を出すとか、運転再開後の運行時間を延長するとか
交通インフラとしての自覚を高めてもらわないと。
【電気・水道・ガス】
とりあえず電気がないと、電車はうごかないわ、エレベーターは止まるわ、情報が伝達できないなど重い。自家発電や非常時の電力供給は重要だと思った。
少し時間はかかるが、水道、ガスはいくらか待っていれば復旧しそうだ。
ただ水道も結構広範囲で繋がってるんだなと思い知らされた。
【情報】
これはまだ整理できていない部分だが、まず震災後の通信インフラを不要不急な通話にとられるのは問題だと思った。
電話は最低限で行い後はメールとか通信にシフトさせるべきだと思う。
安否確認ももっとスマートな方法はないものかと思う。
マスコミや報道に関しても課題は多そうだ。
【原発】
原発の事故がなければもっと多くの人が救われてただろう。
原発に多くの目がむけられてしまい、地震や津波の被災者がおきざりにされてしまっている感も
否めない。
とても残念な事だし、今後防ぐべき課題だ。
原発について優先順位をつけるなら、原発の安全水準をあげて危険度の高いものは早めに停止、廃止。
年内ぐらいは節電もしょうがないと思う。
それに加え代替エネルギーでの電力供給能力アップ。
(簡単に代替エネルギーと言ってもそれには、コストやリスクもある。
 これがだめだからあれにしようと言うだけでは、ただのロシアンルーレットだ。)
その上で原発の依存度を減らす事が大事だと思う。
その状態で必要な原発があって、安全対策により現実的なリスクの範囲での存在として
原発が残り得るのならそれは別にいいと思う。
世の中にはもっと優先すべきリスクが多数存在しているはずだから。
【想定内と想定外にどう備えるか】
今回の地震で大きな被害をもたらしているのは想定外とされていた部分である。
ただし、まったくもって想定外だったかというと
・地震で津波が起きるかもしれない事
・地震で原発になんらかの事故が発生する事
ぐらいの予想はあっただっただろう。
想定の水準を上げる事も必要だし、想定に対する対策をどこまで行うかも大事だ。
しかし想定の水準をあげても、想定外の事は起こりえる。
これは、想定外の事が起きたときどうするかという想定をする事と、想定外の問題を乗り越える力を
身につけるしかないと思う。
原発は原発で問題だ。
ただ今思うのは、それだけに捕われ、次の震災に対しそれ以外の部分がおざなりになってしまう事は避けたい。
そしてまた、我々がこれまでスルーしてきた原発以外の問題にも目を向けるきっかけにもすべき時だと思う。