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日: 2016年8月26日

目指すべき日本の未来

一般的にGDPを成長させるためには、
・人口を増やす
・労働生産性を向上させる
のどちらかが必要になる。
人口に関しては、「移民を増やす」「出産率を高める」のどちらかとなる。
アメリカは移民による人口増
中国は国内の人口増
それぞれ今後もGDPの増加が期待出来る
一方、日本では、どちらもできていない。
結論を先に急ぐと、
・移民をある程度受け入れ、優秀な海外人材を増やすこと
・産みやすい、育てやすい環境を改善して出生率を増やすこと
がまず必要だと思う。
労働生産性については、
・遅れている行政のIT化、
・企業の労働生産性の向上
-無駄の多い日本式の働き方の改善
 -性能向上、やサービス向上のための労働のうち費用対効果の悪い部分を省力化
・人工知能、ロボットの導入
といったことで改善、もしくは向上させる必要がある。
もっとも、そのほか、老若男女問わず、もっと働けば、現在の人口でも理屈の上では
GDPを増やせる。
しかしそれらは、移民活用問題、出生率の改善がそれぞれ進められていない現状の
GDP落ち込みをゆるめるぐらいにしかならないだろう。
だから日本としてやるべきことは、上記の事となる。
国にとっての富は、GDPなのだから、GDPを向上させるのは当然なのだが、
国民にとっては、必ずしも、GDPの向上は必須ではない。
一人当たりGDPが向上できれば、国全体の富は減少しても個人の生活水準はしばらく維持できる。
しかしそうはいっても、子供、若者の少ない社会というのは、新しいものをどんどん生み出す力が
衰えていく。
理屈上は出生率の低下の中でも一人当たりGDPを増やす手段もあるけれど、やはり注力すべき点は、
出生率の改善と、教育の向上だと思う。
現在は世界の仕組みが変わろうとしている。
GDPを改善することは別に、日本がめざすべき事。
それは、働かなくても生活出来る仕組み作りと、普通の生活をするのに必要なお金をもっと少なくする事。
簡単に言うと、所得を増やそうというのではなく、生活に必要なコストを減らそうという発想である。
最低賃金がアップしても雇用がなければ、収入が得られないし、収入がなければ生活ができない。
現在多くの仕事が徐々に効率化、ロボット化が進み、徐々に減っていく。
今ある仕事の多くが何十年か後にはなくなっていると言われる。
要は従来の生存に必要な仕事はどんどん機械が代替する事で、なくなっており、
その分、それ以外の部分での仕事が増えているのであり、単純に仕事を増やすという観点とは別に
金儲けをしなくても、豊かな生活をおくれる社会へと、仕組みをかえていく必要がある。
具体的にどうすればいいかというと、
社会が必要最低限のインフラを無償、もしくは定額制で提供すれば良い。
社会の中には個人も含まれており、もっと地域で衣食住のシェアリングを行えば良いのかと思う。