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カテゴリー: 未来

21世紀らしからぬ風景

選挙 電子投票が進んでいない
機械化といえば、せいぜい投票用紙を機械で読み取っているぐらい。
新幹線のチケットをネットから取るのが難しい、複雑
国内なのに、「東日本」「東海」「西日本」などサービスが分断されていてネットでの予約が面倒。
なんだったら窓口で買ったほうが楽なんじゃないかというぐらい、使いにくい。
電子機器、家電が連動しない
そろそろスマホ一つで、全家電を、操作・管理できてよいと思うのだが、メーカーの足並みはバラバラなので、
なかなかうまいように連動しない。
防災無線・広報 スピーカー
家によっては、よく聞こえない、場所によってはうるさい。地域の広報スピーカー。
地域によってはメールで通知してくれるサービスがあるようだ。
今後は、防災アプリ、LINEなどといった、幅広く利用できるように連携できると良いと思う。
自動運転
毎日多数の自動車事故が発生しているが、自動運転になったら、事故はだいぶ減らせると言われている。
パスワード
あらゆるサービスがパスワードをいちいち要求してくる。
認証端末と連動して、もう少し認証を簡易化すべき。
ポイントカード
無駄に増えるポイントカードこれはなんとかしがたい。
Tポイント・Pontaポイントあたりに多少は集約されてはいるものまだまだである。
モバイルSuica
さすがにそろそろ、iPhoneにモバイルSuica搭載搭載してくれよと思うのだが、
実現するには、iPhoneも改札側も今後も対応を進めない限りは実現できないわけで、
実現する頃にはiPhoneが下火になっていても不思議はない。
モバイルSuicaの何が便利かというと、オートチャージはカード型でもできるとして、家計簿連携ができて便利なのである。
クレジットカード
クレジットカードもいつまで16桁の数字にたよっているのだろう。
若干は進んでいるようだが、2段階認証あたりで、リアルもネットもセキュリティを強化してほしいものである。
SPAMメール
なんだかんだいって増える一方である。

2016予想

エスカレーター
昨年後半から気になっているのは、エスカレーター事故である。
国内でのトラブルに関して、今のところ怪我などの発生はないようだが、
エスカレータの老朽化が進む中、今後大きな事故が発生する可能性もあると思う。
エスカレーターに乗る際には、手すりにつかまり、巻き込み、急停止や、没落にも要注意である。
同様に老朽化で気になるのはトンネルなどの老朽化。
以前より、コンクリート剥落などがニュースなどに登場しているが、
こればっかりは、インフラ維持側の懐事情と、メンテナンスによるところが大きいので、
難しいところだが、安全な交通インフラを維持してもらいたい。
景気経済
比較的上向きではあるが、急落要因も少なくなく、あまり楽観視はしてない。
異常気象的がもたらす経済への影響や、自然災害も一つのリスク要因だと思う。
中国などのPM2.5も気になる。
マイナンバー
住基ネットがそれほど大きな問題もなく今日まで運用してこれたと思うが、
マイナンバーの仕様や、現状の運用動向を見ていると、これは危ういなーと思う。
漏洩すると問題を引き起こしやすい、設計と運用が行なわれている一方で、
マイナンバーの利便性を高めようと、そこに新しい機能や活用法を盛り込もうとすることで、
漏洩のリスクを高める。
今後、マイナンバーの運用や、利用におけるトラブルが発生するだろうが、
国が個人に番号をつける事自体が悪いわけではなく、設計の問題だと思うのでその辺りをなんとか
して欲しいものである。
テロ
2020年、オリンピックが日本で開催される。
より多くの訪日外国人を迎える中で、世界から注目され、それは同時に国内外のテロリスト
による攻撃対象となっている可能性も高まっていると思う。
プライバシーの問題には配慮しつつも、テロなどの脅威を大幅に減らせるような、社会インフラの
構築が望まれる。
テクノロジー
個人的には相変わらず、IoT分野や、ウェアラブル、ロボットの分野の関心が高いのだが、
今は特に、生活空間をいかにクラウドにリンクさせるかという課題に興味がある。

NEXT WAR

生物の世界では、単に食物連鎖でぐるぐる回っているだけではなく、種の存亡を賭けた戦いが、日夜繰り広げられている。
外来種に追いやられる種や、気候変動や、環境変化に伴い、絶滅へ追い込まれるものも存在する。
はたまた、ウイルスや、大量発生した種によって駆逐される事もある。
人類はどうだろう。
今後、核戦争があれば、世界人口の相当数が打撃を受け、いくつもの国が消滅する可能性がある。
あるいは、強力なウイルスの蔓延による、人口減や、巨大隕石の衝突による、地震、津波、寒冷化による、
影響により、恐竜絶滅クラスの天変地異が起きる可能性もある。
いや、近い未来もっと現実的な危機は、
人工知能、ロボット、アンドロイドにより、人類が駆逐される可能性についてなのかもしれない。
コンピューターが人間の処理能力を凌駕し、人類を支配しようとしたらどうなるだろうか?
ロボットが自らの意思でもって、同様の個体を増やしたいと思い、さらに人類が持つ資産や権利を獲得しようとしたらどうなるだろうか?
アンドロイドが人類を凌駕する能力を持ったら、人類は排除されるかもしれない。
いずれ誰かが、犬や、牛を遺伝子改良し、人間かそれ以上の脳を持ち、言語と、道具を使用する能力を
与えたらなにが起きるだろうか?
彼らはたちまち人権に類するものを主張するようになるかもしれない。
家畜としての飼育が禁止される可能性や、賠償にもなるかもしれない。
人並みの脳があれば、それで人並みの能力が獲得できるかはわからないが、
もし記憶を外部ストレージ化できるようになり、それが別の個体に継承できるとしたら、
数世代の記憶の継承により、人かそれ以上の能力の獲得が可能なのではないだろうか。
まあ何れにせよ、既存の人類が新しいタイプの生命体と、利権を争う事になり、権益を
受け渡す事になるのは時間の問題のように思う。
いや悪いことばかりじゃない。
犬猫に人権を与えたら、とりあえず一気に日本人人口がは1割ほど増加することになる。
なーんてね。

2015予想

毎年やっている恒例の予想。予想といっても一般的に言われている事と大差はないだろうが
【花粉 / PM2.5】
今年の花粉はやや多めという予想がされている。
わかっているのだから、社会的にも対策を進めてもよいのにと思うのだが、意外と進んでいないように思う。
加えてPM2.5など大気汚染の問題もある。周知の通り、大気汚染は国境を越えてやってくる。
日本の場合、抜本的には、中国での大気汚染対策がどこまで進むかが重要だと思うが、
国産のPM2.5もあるし、中国製品を輸入していて、中国の工場の稼動に影響を及ぼしている
のだから、原因の一部としての自覚と今後の対応が必要だと思う。
【バブル】
アメリカの好景気、オリンピックまでの東京を中心とする不動産価格の上昇など
バブル要素は存在する。ただ、以前のように日本全体的にバブル化する可能性は低く、
人によってはあまり影響を受けない可能性もある。
ただバブルが弾ければ、影響は広範囲に及ぶだろうから注意が必要だと思う。
【地震】
日本にいる限り、どこにいてもある程度の地震被害に遭う可能性がある。
予知はあてにはならないが、それでも地震が起こり得ることがわかっているのだから、
被害を最小限化すべく対策を行っておくべきだと思う。
【テクノロジー】
・ウェアラブルコンピューター
未だ、日本で正式発売されない、Google Glassだが、Apple Watchなど、ウェアラブルな端末が
徐々に広まりそう。
・ロボット
ロボットもpepperが2月に一般販売。手足をもつロボットが数年で一気に普及することは
考えにくいが、それでも今後少しずつ普及していくだろう。
加えて「人工知能」「ビッグデーター活用」「システム セキュリティ」これらはかなり密につながっているキーワードで、それぞれが進化することで、目に見える部分や目に見えない部分で、社会に
変化をもたらすことになるだろう。
法整備も必要でまだ時間がかかるだろうが、小型ドローンを使ったサービスにも注目したい。

ロボットが人間を越えるとき

Evernote Days 2014 で石井 先生と、茂木 健一郎の講演を聞いてきた。
石井教授は、タンジブルユーザインタフェースなど、フィジカルなGUIの実現を目指している部分に関心があり以前より何度か講演に行っている。
今回 特に興味深かったのが、茂木氏の人工知能の話で、今後人間は、人工知能とどう共存するかという問いである。
現在 「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトが進行している。
端的に言えば、学力の物差しとして最高水準とされる東大の入試をコンピューターがクリアできれば、
人間の能力と同等かそれ以上というレベルと言われるだろう。
ロボットでもできるのに、人間がそれ以下の生産性でもって同じ事をするのにどんな意味があるのだろうか?
チェスでコンピューターが勝ってもチェスをやる人がなくなる訳ではないが、コンピューターの進化は、人を越える所で新しい意味を持つことになる。
人間の補助的なものであったものがいずれ、人間の能力を上回り、人間がそれをやる事の意味が変化する。
ロボットと人間とでそれぞれ得意分野がある。だからこれからの人間はロボットが苦手な事を理解し、そこに新しい活動分野を広げる必要がでている。
「ロボットは人を助けるもの」という概念は徐々に新しい転換期に突入しつつあり、
「ロボットを人が助ける」という逆転現象も一部では起こりえる。
例えば自動改札や、自動販売機というのは、主体は人間だろうか、機械だろうか?
企業や人間社会を支えるという意味では、ロボットが人を手助けている事に違いは無いのだが、
作業の大半を機械が行っていて、人間が補助的に介在しているという部分では、人がロボットを
助けていると言えるのかもしれない。
もし今後自我を持ったロボットが登場し、彼らがロボットの繁栄を願ったとき、
それ以降のロボット開発は人類の為ではなく、彼らの繁栄の為になりうる行為となるだろう。
茂木氏の講演の後の質疑応答で、人口知能は必ずしも人間の脳のシュミレーションではなく、
別のアプローチからも成立しうる点に触れていたが、
そう考えると、ロボットの思考は、人間の考える、哲学や思考とはだいぶ異なる、部分がでてくるのかもしれない。
そう考えると、彼らの思想、哲学はヒトのそれとは大きく異なりそうだ。
人類はこれまで地球のあらゆる資源を自らの繁栄の為に独占して来た。
しかしロボットが人間を越えた時、その独占は終焉を迎える。
その後は、資源をロボットと共有する、あるいは争奪戦を繰り広げる事になるだろう。

未来とは何か

このブログには、未来というカテゴリーがある。
なぜそんなカテゴリーがあるかというと、個人的に未来というテーマが好きだからである。
先日出かけた企画展「デザインバトンズ ~未来のデザインをおもしろくする人たち~」に出かけて、
ふと未来とは何かを考えたので、未来とは何かについて書いてみたい。
まず未来というと、どんなイメージか?
21世紀、SFのように空飛ぶ自動車(飛行機)とロボットそして自由な世界。
それが私の子供の頃の未来のイメージだった。
そして訪れた21世紀。
変化したのは、インターネットを通じて大量のデータが行き交い、それが社会に
影響をもたらしているという構図である。
フィジカルな変化より、データの流通変化が大きなインパクトをもたらした
という点で、これは予想外だった。
未来について語るとき、
未来は明るいか?という漠然とした質問がある。
いつの時代でも不安と希望がある。それはこれからも変わらないと思う。
だから未来を漠然と明るいか暗いかはあまり意味がない。
それでも未来というのは、可能性があり、変化があるという点で面白いと思える対象である。
未来とは何か
未来とは、その時生きている人たちのスペース

2014年予想

昨年の予想から振り返るのが恒例だが、前回の予想はあまりにもさえなかったので、
今回はなしにしておこう。
【経済】
2020年のオリンピックという、短期の目標ができた事、円安、株価の回復、など日本経済にも明るい兆しが見えて来た。
政治問題、増税、など不安要素も少なくないが、去年に引き続き2014年も楽観的に見ている。
ただし経済の回復というのは多かれ少なかれ、バブルを生み、いずれはじける。
中国バブルの崩壊が迫る現在、それがいつ起きどんな影響を及ぼすかは分からない。
確実に経済が一直線で上向くとは考えにくく、注意は必要だと思う。
【テクノロジー】
いま目前に迫っている問題。
生活を取り巻くセンサーや電子機器。
例えば、パソコン、スマートフォン、Google Glass、監視カメラ、家電、あらゆるものがクラウドにデータを送信し、蓄積されたデーターをビッグデーター活用する流れが起きている。
プライベートな情報も含むそれらのビッグデーターは今後活用ニーズが高まってくるだろう。
匿名化などによりそれらの情報は、プライバシーを侵害しないような配慮が必要だが、実際問題、完全な匿名化は難しい。
例えば20人の村で、村民の年齢と体重の公表したとする。
20人それぞれ年齢がかぶってなければ、誰の体重か簡単に分かってしまう。
例え年齢がかぶっていても2人の体格が大きく異なれば、見た目で判断がつく。
個人情報をどこまで個人のものとすべきか?
企業はどのような手順を踏めばどこまで使用していよいか?
公共情報として個人の情報はどこまで収集してよいのか?
このあたりの課題は、テクノロジーの進化により改めて考えなければならない問題だと思う。
もっとも来年に限定した問題ではないが。
ビッグデーター活用は大きな問題でもある。
【WIndows XPサポート終了】
直ちにどうということはないのだろうが、サポートが切れたOSがインターネットに繋がっているという事は、社会的な問題かと思う。
プロバイダーで遮断、法律による禁止、サービス提供側(Webサービス)レベル、マイクロソフトのアップデートによりインターネットへの接続機能を廃止するとかいくつかの方法が考えられるが、比較的ゆるく手軽に実行しやすいのはWebサービスレベルによる制限かと思う。
【セキュリティ】
現在パスワードの使い回しにより、多くのサービスが標的になっている。フリーソフトによるアドウェア感染や、Webサイト閲覧からのウイルス感染も含め、ネットをとりまくセキュリティ問題は、解決に向かうどころかむしろ状況が悪化しているように思う。
生体認証を含む複数を組み合わせた認証により、単純なパスワードやパスワードの使い回しを許可しない仕組みが必要なんだろうなと思う。
今年に限った事でもないが、ハッキング被害が社会に与えるインパクトは今年も少なくなさそうだ。
【冷凍餃子事件】
2008年。それほど古くない事件だが、それから食品流通をとりまく環境は改善されたのだろうか?
食品物流に対する脆弱性はまだ残っており、対応が進まない限りまた繰り返される問題のように思う。

クラウド脳におけるMeの範囲

いずれ人工知能は発達してロボットも自我を持つだろう。
そのとき知能の部分がハードウェアと一体化してなかったらどうだろうか?
思考する部分とフィジカルな部分が分離していた場合。もしくは、思考する部分が、
分散型だった場合。自分というものをどの範囲で捉えるのだろうか?
もうひとつのパターン。
いずれ人間は、拡張した身体や、脳を使うようになるかもしれない。
その時、どこからどこまでを1人としてカウントするのだろうか?
定義の問題ではなく、感覚の問題としてどうなのだろうか?
自分という範囲は、比較的自由のきく身体と、それを掌る脳がセットで自分が成立する。
極論を言えば脳だけでも自己なのだが、例えば、私の脳だけの状態を見てそれが
私であると認識する他人(ひと)がいるだろうか?
逆に身体だけならどうだろう?人々は、ぱっと見それが私だと認識するだろう。
ただし脳がなければ、私らしい振る舞いをしないので、結果、それは私ではないということになる。
自己の最小単位は、脳だが、それを出力するインターフェースがないと、外部からその中身を
窺い知る事はできない、その一方で表面的な部分もその人間の一部として認識されている。
自分のクローン。例えば双子がいたらどうだろう?
身体は似ているが、脳と繋がっているわけではないので、それは他人である。
私の考えはこうだ。
脳と脳が直接的に支配している身体。脳と脳が所有している体。それが私の範囲である。
だから、もし私の脳が直接的に支配しているハードウェアがあればそれは私の一部だと思う。
脳が物理的に複数の場所にあったらどうだろうか?
クラスタ型の脳、クラウド型の脳。
いずれにせよ、それがある程度の一貫性を持ちアイデンティティを示すものならば、
例え分散しようと、仮想化しようともそれらが含めて私という存在になるだろう。
まあ個人的にそれは大きな関心事ではない。
それより気になるのは、自我を持ったコンピューターは、自己の範囲を拡張し拡大し続けるのか?
それとも、ある程度まとまった単位で自己を完結させようとするのか、という疑問。
身体の範囲を広げれば、多くの体験をできる。例えば体が2体あるとか。
ただ現状の人間にはそれは無理である。
2つの体験を脳は処理できないだろう。
一つの体は東京、もうひとつはNY。なんとか同時に歩けたとして、二つの感情を同時に処理する事は
到底無理な気がする。
今だってテレビを見ながらネットをしていると、どちらかに注意がいってしまい片方が抜け落ちてしまうほどなのだから。
じゃあロボットはどうなのだろうか?
並列での感情処理ができるだろうか?
まあ処理としては問題ないような気がする。
例えば3日間の自分の行動が24HR*3本で同時進行しているイメージだ。
ただし問題もある。
脳が限られている限り、すべての体に同じ配分の能力を配分することは難しい。
なにか「ながら作業」をしていたとして、思いがけない事があると意識がそっちに集中してしまい、
動作を止めてしまうことがある。
そんな風に、身体を別々に動作させる事は、可能と言えば可能だろうが、体験の質を低下させることに繋がるだろう。
じゃあロボットはどうするだろうか?
思考領域を拡大させようとする者と、身体領域を拡大させようとする者と、別の種が生まれるだろう。
恐竜の巨大化のように身体の巨大化というのは一つの進化の方向性としてありだと思う。
脳の巨大化や集合化も一つの進化の方向性としてはありだと思う。
ただし通常の生命のように脳と身体がワンセットになっているほうが、種の多様性としては有利だと思う。
つまり、コンピューター脳を巨大化させる事で進化する種は少数で、
自分という範囲をそれぞれ脳と体ワンセットで存在させる種が多数派になるのではないだろうか。
再び、人間でおきかえて考えてみると、
脳みそ10倍人間がいたとして、様々な事を普通の人より懸命な判断をできるとする。
では周りの人があらゆる判断をその人にゆだねるだろうか?
もしその10倍人間が、周りの人々を、管理したり支配しようとしたらそれらの人々はどうするだろうか?
たぶん反乱を起こす。
エージェントの反乱から、巨大クラウド脳は自分の身をどう守るか?
ある程度の大きさで脳を分けるか、脳を隠す、あるいは有益・無害な存在として巨大化させるしかないのではないだろうか?

2052年

ヨルゲン・ランダースの2052を読んで、40年後の世界を考えてみる。
まず本書に書かれているのは、世界は気候変動の影響を受け、
・人口が頭打ちに
・都市集中
・飢えはしないものの生活の質が低下する
・お金や物質的な豊かさに頼らない幸福を求める必要がある
・脱成長の考え方が必要
・これまでのように生産性は向上しなくなる
・民主主義、資本主義的な構造は環境対策を遅らせる事になる
というような事が書かれている。


続いて私の予想。
以前の記事に、世界人口は21世紀後半には100億人としている。
本書では、2040年 前後に80億に達しそこから減少にとある。
都市化が進むと少子化が進む。
いままで都市化と少子化はあまり結びつけて考えた事がなかったが、
広範囲で考えると、そういう事なんだなと思う。
世界各地でが都市化が進めば、急速に少子化が進むだろう。
しかし、人口はそこで減少に転じるかというと、私はそうは思わない。
人類は宇宙を目指し、太陽系における人類の人口はさらに拡大すると思っている。
とはいうものの2040年前後の人口は80億人、都市化の影響で人口の増加速度はだいぶ下がるが、21世紀末には、90億人という事で予想を修正しておこう。
生活の質が低下するというのは、資源へのアクセスが悪くなるので、
今まで食べれていたものが食べれなくなったり、その他の資源に不自由する可能性があるという事だが、
その中で幸福に暮らすには、発想の転換が必要になりそうだ。

 

脱成長

地球のキャパシティとは何かというと、
宇宙船地球号につまれた食料は毎日5人分だとする。
5人で分ければよいが、一人が5つ食べてしまうと、残りの4人は飢えてしまう。
あるいはそこにもう一人加わったらどうだろうか?
なにか工夫をしてもっと食料を増やせればよいが、資源は限られている。
地球を大きくする事はできないが、人間一人あたりの環境負荷(フットプリント)を減らせばもっと多く住めるし、石油の枯渇問題も、代替エネルギーや別の資源を使う事で対応してきた。

とはいうものの、ゆっくりとした需要の増加であればある程度工夫などでカバーできるが、
急速な進化にテクノロジーはついて行けない。
イナゴの大群のように、増えすぎた群れは供給の限界によって調整されることになる。
これまでのように生産性は向上しなくなる

というのは、サービス業は機械化が難しい事がその理由となっているので、
個人的にはサービス業も含めてまだまだ生産性が向上する余地はあるのではないかと思っている。
環境問題が、民主主義や、資本主義に影を落とすというのは、これもひとつ重要なキーワードだと思う。
民主主義が環境問題にとってやっかいなのは、未来に予測される問題に対し民衆全体に同意を求めるのは、なかなか難しい。

例えば、中国が一人っ子政策ができたのは、民主主義ではないという要因が大きい。
じゃあ中国や、ソビエトのような社会主義がよいかというとそうでもない。
しかし、実感をあまり伴わず、予測される未来の問題、しかも迅速な判断が求められる
問題に関して、民主的なプロセスは不向きと言えるだろう。

本書を読んで改めて思ったのは
気候変動が世界に及ぼす影響を考える事、
オーバーシュートを見越して、いまのうちにやっておいたほうがよい事をやっておくという事。
40年後というのはだいぶ先の事かと思うかもしれないが、40年後というのは既に始まっていて、
その積み重ねが40年後の変化をもたらす。
40年前の今、当時の40年後が今をもたらしているように。

未来に関する重要な選択

【ロボット 戦争】
映画ターミネーターなどのように、いずれロボットは進化し、人間vsロボットのような事が起こりうるだろうなと思う。
なぜロボットが人間を襲うのか?それは人間同士の戦争があるように、ロボットが本当に人間のように進化すれば、
そうなるだろうと考える方が自然だ。
そうならない為にはどうしたらよいだろうか?
・ロボットの開発をやめる
・人がロボットを越えた存在でありつづける
・共存の道を探る
ロボットの開発をやめるのは、難しい事である。
原子力エネルギーをみつけた人類が、原爆や原発を作り続けるように、パンドラの箱はひとたび開いてしまったら、
元には戻せないものなのだと思う。
人類が突然文明を捨てて、森での生活に戻れば、これらは避けられる。
私が思うには、これからの人類は、これからもより多くのロボットを生産する。
そしていずれロボットは人類から派生した知的非生命体として進化すればよいと思っている。
それに伴い、いずれ人類とロボットは何度か戦わなくてはならない。
今だってロボットは人の仕事を奪っているし、戦争ではロボットと人間が戦っている。
ロボットvs 人間の戦争。
我々は今、それがおこるであろう未来を、選択している。
【世界人口は2倍に・日本人人口は半分に】
21世紀末までに世界人口は100億人に到達するだろう。
日本はどうか。移民を受け入れなければ4000万人ぐいらいになっているだろうが、おそらく移民を受け入れる事になると思う。
このとき国内総生産を維持する為に政府の選択肢をいくつか考えると
・移民を受け入れる
・ロボットにより一人あたりGDPを飛躍的に向上させる
・三人子政策を行う(多産優遇)
・子育てのシステムを変える(一夫多妻や、家庭システムなど根本的な所を変える。)
などがあげられるが、現実的な所だと、移民と、ロボットだと思う。
個人的予想として、21世紀の後半には、日本人口の1/3から半分は外国から来た人となっているだろう。
主な言語、英語、中国語、日本語。
人口の減少に反して、社会で存在感を増すのがロボットの存在である。
そんな未来を選択している我々が今すべき事はなんだろうか?
異なる文化、宗教、人種とともに共存できる能力を身につける事、異なる価値観を持つ人々が平和に暮らせる
社会を構築する事。
その上で、日本という「アプリケーション」「コンテンツ」「ハードウェア」を次世代に継承しつつ
世界に広める事である。
【人類は宇宙へ向かう】
日本人口が減少し、日本の存在感は相対的に小さくなり、ロボットがいずれ人間を越える。
人類の役目はいずれロボットに継承される事になるかも知れない。
それはそれで大きな問題だが、もっと重要なのは、人類が宇宙を目指す事だと思う。
なぜこれだけ大きな空間が存在するのに、人は争い、過去に固執するのか。
何も無い土地を耕し、種をまき、文明を構築する。
我々の祖先がそうしてきたように、宇宙を耕すことが人類の役目だと思っている。