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コロナ禍を通じてわかった事

先日新型コロナウイルス接触確認アプリがリリースされた。Twitterなどでのコメントなどを見ると、「個人情報が」「バッテリーが」「偽の申請が」などというものがちらほら出てるが、サイトに書いてあるように登録には個人情報は必要ないし、コロナの自己申告は、検査結果の処理番号を使うということで、いたずら申請はある程度ふせげそうな仕様となっている。

Google Appleが、APIを提供していて、一国、一アプリということで厚生労働省が出すことになったが、政府が国民を監視といった類のものではない事も付け加えておきたい。

コロナ終息にむけた主な対応項目

・効率の良い予防策
・重症化を防ぐための方法(検査/治療薬/ワクチン)
新型コロナを取り巻く環境は、様々な人々の取り組みで変化し、あと半年すればひとまず、マスクなしの生活は取り戻せる感覚はでてきたと思っている。まあ感染が増えていない地域であれば、既に手洗いに気をつけるぐらいでも良いのだが。

リテラシー

よくわからない問題に対応するのには、そこそこ高い情報リテラシーが必要となる。
不確かな情報に振り回されてしまい、ネットやメディアのコロナ情報から距離を置くことにした人も少なくないと思う。

政府への信頼とコロナ対策

「中国」「スウェーデン」を例に、国民の政府に対する信頼と、コロナ対策の成果を考えてみると、信頼できる政府であれば、いつも良い結果をもたらずわけではないことが見て取れる。
もちろんこの先、スウェーデンがコロナを収束させられれば、スウェーデン飛ばしを避けられるだろうが、今のところうまくいってないように見える。

デマ&陰謀論

正確な情報がわからない中で、たちが悪いのが、デマ。陰謀論にかんしては、一般のデマに比べれば見分けがつきやすい場合が多いが、即座に100%否定するのが難しい場合もあるので、それだけにたちが悪い。

・確かではないものは拡散させない、可能な限り事実チェックを行う。
(ソースが不明、データに信憑性がない。)
・陰謀論には気をつける。ほとんどが嘘で、反社会的活動の一貫である
・間違った情報を発信した人が、そのあと適切に訂正していないなら、信用しない。(メディアも含む)

などが対処法として挙げられるが、デマを発端とする、ティッシュトイレットペーパーの品薄などは、ただのデマにとどまらず、多くの人が影響を受けたと思う。

陰謀論2

今回のコロナ禍を通じて感じてもっとも感じた事は、この社会がいくつかのテクノロジー分野で後進国になったのは、陰謀論・個人情報の危険性を使って駄々をこねる人がいてそれに付き合わされていることにあると思った。キャッシュレスにしても、オンライン診療にしても、5Gにしても、それぞれ新しい生活様式に変える事に、全員の賛同を得ることは難しい。

重要なのは、専門家と一般の人(非専門家)との間で情報の正確さを担保しつつ8割(できれば9割の)人々に事実を共有し、残りの1割は強制アップデートで挑むこと。

一般の人々ももちろん、ある程度の科学知識、読解力は必要だし、先延ばし体質は改める必要がある。ただ、「専門家」「情報の橋渡し役」「一般人」「どうしようもない人」がいるとしたら「専門家」「情報の橋渡し役」「一般人」の部分の底上げが、極めて重要な部分だと思った。

知の再分配

「自らの感染を防ぐという目的のみではなく、感染爆発の初期段階における、感染対策の意味を理解したり、 医療崩壊の抑制するために、例え、強制でなくとも多くの人が、自粛だったりステイホームを行った」という点において、これは我が国の一つの成果だと思う。

一方で、接触確認アプリに寄せられているコメントのように、そこにはアップデートできない人々(システム的な意味ではなく)がある程度存在する事に気がつく。