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SNSの凋落

SNSが社会に浸透してしばらく経つが、マイナス面も徐々に目立つ様になってきたと思う。

悪用する方法が徐々に確立され、これまでのやり方では対策が不十分になってきたという点が大きいと思う。

特に、SNSが人々の思考に影響を与える力は大きく、それは化学兵器と同じぐらい慎重に扱うべきレベルに達しつつある。

アメリカの大統領選はもとより、コロナ禍の日本の政治やメディアに影響を与える存在になっているが、ユーザーは基本的に無防備である。

これに対する提案としては、

・AI技術による、投稿の抑制。

・個人認証の導入。

・情報の公開、非公開、ブロック、フィルタリングの充実。

をあげたい。

すでにYahooコメントなどでは、AI による投稿制限が行われているが、その他のSNSに関しても今後なんらかのAIが投稿をチェックを行うようになるだろう。

個人認証の導入に関しては、表向き匿名だが、任意で本人を証明できるようなシステムが必要だと思う。

これを実現するためには、マイナンバーカードのような高いレベルでの本人確認システムを通じ、個人を直接特定しない形で、2次的に保証することが必要だと思う。

例えばTwitterには認証バッジが存在するが、これは、フェイクニュースなどが蔓延するこの世界で、情報をオーソライズする事が時々必要だからである。

もちろん、匿名性を重視したければ署名や、アクセスコントロールは不要だが、そのような情報に従来のような価値はない。

政府以外が、個人を高い精度で証明することはできないので、こればっかりは政府にやってもらう必要があるだろう。

逆に国家にそれができないのだったら、今後その国家は住民をまともに管理・保護できない事になるだろう。

すでにワクチンや、災害対策で、迅速に個人に必要な支援や物資が届けられないのは、ここで差が現れ始めている。

情報のブロックについてはSNSサービス側でいまいちその重要性が、システム側に理解されていないと思うが、結局のところ多くのネットサービスが廃れていったのは、フィルター機能がうまく提供できず、ユーザーが疲弊してしまった事による。

例えばmixi は足跡機能問題だとか、他のSNSの存在などもあっただろうが、結局のところSNSの価値を理解し、マネタイズできなかったということに尽きる。

facebookも国内でのユーザーは減少傾向にあると思うが、mixiに比べれば、広告などが巧みだし、Instagramもまあうまくやってるし、まだ持ってるほうだと思う。

今後の方向性としては、広告だけでなく、ユーザーより直接お金を受け取るスキームを確立し、利用者にネットワークの価値を提供する事が必要だと思う。

そのためにSNS事業者は、情報のブロック、フィルター機能がもっとうまく機能するよう調整する必要があるだろう。

個人的には、マストドンのような、非中央集権的なSNSが登場して広まる事に期待しているが、

前述の様に中央集権的なSNSに増して、「個人認証」「フィルタリング」の重要性が高まるため、既存の技術やシステムだとなかなか対応できないのである。

その辺りは、政府による個人認証や、AIによるフィルタリング技術に期待したい。