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日: 2016年4月25日

関東大地震を考える

そもそも日本というのは、プレートが集まって地震とともに形成された陸地であり、地震は日本中どこにでもやってくる。
熊本地震
木造家屋を中心とした、全壊の映像が衝撃的だった。
東日本大震災でも、地震から少し経って仙台に行った時、電車で東北に近づくにつれ、瓦屋根にブルーシートをかけた家を多く見かけた。
個人的に記憶がある地震としては、
1995 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、阪神大震災)
2004 新潟県中越地震(新潟県中越大震災)
2011 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
あたりを思いだすのだが、阪神大震災の時は、静岡にいたので、テレビで見た「阪神高層道路の倒壊」の印象が強い。
建造物が、近代化しても、地震の被害というのはなかなか免れないものなんだなという印象を持った。
東日本大震災に関して記憶は
まずは津波の破壊力についてである。
日本の沿岸各地、ある程度は津波を想定しているだろうが、それでいてもここまで甚大な被害を及ぼすとは
考えていなかった。
地震というものが、単に耐震や免震という対応策だけではなく、
特に沿岸の場合は、津波が発生し、それがひとたび上陸してしまうと、家もろとも押し流してしまい、
甚大な被害をもたらすということを、改めて思い知らされた。
東京に住んでいて、東日本大震災が身近に感じられた点、
一つは、有感地震として揺れを体験した事。
スマートフォンの地震速報などにより、大地震における余震というのはここまで多いのかと、知ることになった。
(知っている人は以前から知ってたのだろうが。)
もう一つは、地震発生当日、都内でも交通インフラに影響が出た事。
震源地のエリアとは程度の差はあるが、家屋への影響や、建物への影響も少なからず発生した。
そして、交通やエレベーターが止まり、徒歩で帰宅した人も大勢いた。
電池や、トイレットペーパーが突如品薄になったりと、消費の面でも影響が見られた。
東日本大震災をきっかけに、都市部の帰宅困難者対策の対応方法が見直されたという点は大きいと思う。
話を今回のタイトルに移そう。
次の関東大地震を考えてみる。
2019年南関東を震源とするM7クラスの直下型大地震が発生するとする。(予想ではなく便宜的に選んだ想定です。)
強度の弱い建物や、想定以上の衝撃を受けた建物が倒壊することになる
・比較古い木造家屋
・耐震設計に不足あった建物
・斜面など地盤の崩れや土砂災害
・液状化現象による建物の沈下や傾き
さらに津波が発生した場合は、津波の影響を受ける可能性もある。
続いて、建物の中
・固定されていない、タンスや、棚、照明や、天井などの倒壊
・火の元などによる火災の発生、ガス管損傷による引火
・地震発生後の停電と停電から復旧の通電火災なども考えられる。
とまあここまでは、他の大震災と同様だが、
東京の都心が他と異なるのは、
・被災する人口が圧倒的に多いという問題と
・避難場所がない
という事だと思う。
電気、食料、トイレ、水(飲料水)、交通、物流、水道、エレベーター、ガス、という感じでの復旧になっていくだろうが、
やはり不安があるのは、けが人の救助、水、トイレの供給。
都心では、広場や学校に避難所としてのキャパシティがないので、会社などのビルが避難場所となるわけだが、
学校などの避難場所のように、物資を会社に配達してくれるわけではない。
一旦大きな避難所に届いた、物資を、被災者もしくは、ボランティアが分散して避難している人々に分配する
必要が出てくるだろう。
その為、特に水や、非常用トイレは、都心に位置する会社が意欲的に対応策は進めない限り、
多くの人が帰宅できない中、水不足の影響を受けたり、不自由な生活を余儀なくされることとなるだろう。
水道の復旧は早ければ数日で復旧するが、10日〜1ヶ月ほどかかる場合もあるという。
都心で地震が起き水道が使えなくなった場合、コンビニや、自販機の飲み物は瞬く間に消費され、
一方道路が寸断され、物流に障害が発生すると、その中にいとどまるしかなくなった人々(自分含む)は、
やはり水に困ることが想定される。
思わぬ被害が出る場所としては
・住宅密集での火災
・水害 やはり土地が低い地域や、地盤の悪い地域はそれなりに被害が出る可能性がある
 地下鉄は耐震は安全だが、大勢の人がそこに居止まることになった場合、電気の供給や、空調など
その時の気候によってはかなり酷な状況が発生する可能性も。
・都内の企業活動の停止による影響
 ネット関連サービスでも影響が出ないとは限らない。停電や、ネットワーク機器の物理的な被害により
 幾つかのネットワークが遮断される一方で、電話などを始め通信トラフィックが急増するかもしれない。
 データセンターは被害免れたとしても、運営サイドの人手不足からサービスの停止を余儀なくされる
ケースも出るかもしれない。
ATMに関しても、現金の不足や、システム障害が発生する可能性もあるだろう。
熊本地震で思ったのは、災害対応を政府や行政中心で考えていると、災害対応のキャパシティが
すぐにパンクしてしまうという事。
支援があっても、被災者に支援が届くまでに時間がかかってしまう。
首都圏が被災した場合は、政府関係や、行政関係も被災の影響を受けるだろうから、
そういう意味でも、それぞれの現場が、自主的になんとかすることが、重要だと思う。
というわけで、企業、個人の地震への事前対策を考えたい。
・建物耐震、地盤、津波想定のチェック。耐震性が低いものは建て替え補強を。転倒しそうなものは極力排除。固定を。
 火災対策についても同様にチェックを。
・備蓄
 ヘルメット、水・水・水、消火装備、簡易トイレ、防寒グッツ。多めのトイレットペーパーストック。ウェットティッシュ。
 電池、懐中電灯、食料(3日分)、軍手、現金、非常時の充電関連グッヅ。
もっと細かくは他の参考サイトをご確認ください。