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日: 2008年3月29日

ガソリン税

税金を下げる事は基本的には賛成だが、今回問題なのは、さげるのではなく、下がってしまうことだろう。
例えて言うなら、「階段からおりる」と、「階段から落ちる」の違いだと思う。
税金が下がっても、在庫に反映されるまでには、時差が生じる。
4月1日急に需要が高まれば供給が追いつかなくなる可能性もある。
ガソリンがなくなったら、運送業に影響がでるしそれを利用する生活者にも影響を及ぼす可能性もある。
しかも、供給はそのままで、需要が高くなれば、値段は上昇するというのが市場の原理である。
投機目的で一時的にガソリンを大量に買い占めることができ、品薄状態を作り出し、再来月また値上げとなり売れれば、一儲けできるかもしれない。(法律的にそんなやくざな事が許されるのかどうかは知らんが。)
ともかく急激な需要の増加は、混乱を招くし、格差を助長する。
ガソリンスタンドは4/1から値下げをすべきでないし、需要が高いのなら逆に値上げすべきであって、税率の影響で安くなるなら、税金が少なくなった4/1以降の在庫分からにすべきだし、また増税があるなら、その増税分のガソリン代から反映すべきである。
値下げ前に値下げして損するということは、値上げ前にも値下げを維持して損をせざるを得ないってことだろ。馬鹿げている。
もちろん競合他社の動きもあるので、ある程度の未来予測に応じた価格設定は必要だが、混乱に乗ってしまうと、さらなる混乱を助長する。