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人型ロボットの誤解

ロボットブームにより、多数のロボットがつくらている一方で、すでにいくつかのロボットが撤退している。
そこで人型ロボットの意味を今一度考えてみたい。

人間の代替
人間の代わりに、ほぼ人間として働こうとしているのが人間そっくりのロボットの役目である。
当面は受付案内とか、用途を特定した範囲で、使用されるだろう。
なぜ容姿を人に真似るかというと、目鼻口などによる表情であったり、手振りにより、
人間のコミュニケーション方法がそのまま利用できるからである。
とはいえ、別に映像でもよかったり、キャラクターでもよかったりする場合もある。

駆動装置としての人型ロボット
これは、人間のような関節を持ち同じような動きができる体を持っていると、人間が作った空間で、動きやすい場合がある。
例えば階段。車輪のロボットには昇降しにくいが、人間サイズで、足などがあると、
昇降できる。子供ぐらいの身長がないと、ドアノブが開けにくいとか、とにかくまあ、
人間仕様で作られている空間に適用するために、人型を選ぶ場合がある。

玩具としての人型ロボット
アニメや漫画での人型ロボットは、擬人化しやすいという意味で、人型が選ばれているのだと思う。
一方で人とまったく同じだと、ビジュアル的に区別できないので、わざと同じにはしないという意図もあるのかもしれない。
そのようにして生まれた人型ロボットのイメージが、ロボット像として我々に記憶されており、
こういう形や格好だとかっこいいというと思ったりするのだろう。


人間の形態のデメリット
なぜペッパーは二足歩行じゃないのか。簡単に言えば、下半身の再現はコスパが悪い。
これにつきる。いずれ、二足部分の一式が、大量生産され、コストが下がれば、ペッパーも2足歩行に変わるかもしれない。
では4足歩行はどうだろうか。
aiboなどを考えると、4足歩行ロボットは2足歩行ロボットに比べると、実用的だと思う。
4足、時々2足ぐらいが、当面は良いのかもしれない。

人間の複雑さ
人間と同じ機能をロボットが持つことには様々な活用方法がある、一方でかなり難しい部分もある。
指や、触覚と、人間の頭脳による知覚、コントロール能力を、現在の機械工学で再現するのは難しい。

用途と形状
道具の形状は、用途により様々な形をしている。
ロボットも用途により、適切な形状があり、ルンバがわざわざ人型である必要がない。
いずれ人型のルンバができても不思議はないが、掃除機能自体(ゴミを吸い込む)を人型のデザインに組み込む必要性があるかは謎である。