海洋マイクロプラスチックの主な発生源は洗濯排水とタイヤ摩耗粉じん

ペットボトルや食品包装の破片だけでなく、衣類の洗濯時に流出する合成繊維や、走行中のタイヤの摩耗によって生じる微粒子が、海洋マイクロプラスチックの主要な発生源になっているとする研究がある。 日常生活の中では目に留まりにくい経路からも、プラスチック粒子は継続的に環境中へ排出され続けている。国際自然保護連合(IUCN)が2017年に公表した報告書では、海洋に流出する一次マイクロプラスチックのうち、合成繊維由来が約35%、タイヤ摩耗粉じん由来が約28%を占めると推計されており、両者で全体の半数以上を占める計算になる。 下水処理施設ではこれらの微粒子を完全に除去することが難しく、処理後の放流水を通じて河川や海域へ流出する経路も指摘されている。近年は洗濯機用のマイクロファイバーフィルターや、タイヤの摩耗を抑える新素材の開発も進められているが、普及や規制化はまだ途上にある。

私たちの食卓に忍び寄るマイクロプラスチック

毎週クレジットカード1枚分のプラスチックを摂取しているという研究結果がある。ペットボトル、食品包装、さら には海産物を通じて、知らぬ間に体内に取り込まれている現実を考える。

「生分解性プラスチック」は本当に解決策になるのか

環境に優しいとされる生分解性プラスチック。しかし実際には特定の条件下でしか分解されず、海洋環境では従来 プラスチックと同様に残留する可能性が指摘されている。