第2の地球問題を考える

「太陽系から39光年離れた恒星の周りで、地球に似た7つの惑星を発見」ということで、地球から比較的近い場所に太陽と水のある星を見つけたら、どういう問題があるかと考えてみようと思う。


まず我々は、そこに知的生命体がいるかどうかを観察することになる。
もし、我々より、そこそこ文明が進んでいる知的生命体がいるならば、既に我々の存在に気がついていることになるだろう。

もしそうだとしたら、既に地球に何らかのコンタクトを取っていても不思議はない。
つまり現状の可能性としては、
・そこには知的生命体(少なくとも我々と同水準)は存在しない
・我々と同水準の知的生命体が存在し、既にコンタクトを図っていて、我々もそれにまもなく気がつく
・我々より高度なテクノロジーを持った生命体が存在し、見守っている、もしくは既に干渉をしている。
というパターンが考えられる。


もしそこに知的生命体が存在しないのであれば、
おそらく我々は、そこに種をまく計画をたてるだろう。
もし何百年か先に、その星に種をまく事ができれば、数万年先には、我々の系列の知的生命体を誕生させることができるだろう。

我々と同水準の知的生命体が存在するとなると、これは大ごとである。
その星が住みにくい状況で、「あ、地球という良さそうな星があるぞ」と思われたら、資源を求めに、
地球を侵略しにくる可能性もある。


逆に、ある程度、友好的な知的生命体だったらどうだろう。
彼らが持っているテクノロジーを得る事で、驚異的な技術進歩が図れるかもしれない。
もし、野心的な組織であれば、そのテクノロジーを得るために、我先にと彼らにコンタクトを図るだろう。

生命は存在するが、文明はまだ存在しないとしたらどうだろうか?
我々が探査機を送り、そこにある生物資源を持ち帰るもしくはデータとして地球に送る事で、
数十年後もしくは数百年後の地球に様々な有益な情報をもたらす事になるだろう。

我々より高度なテクノロジーを持っているとなると、太陽系の存在にはとうに気がついているという事になるだろう。
そう考えると
・既に地球に対して干渉している
・コンタクトをとるタイミングを見計らっている
のどちらかという事になる。
既に地球に干渉しているというのは、人類を誕生させたのはもしかすると彼らの手によるものだという可能性すらある。
というより、その方が自然だろう。
未開の土地が足の踏み入れる場所にあるならば、行って種を蒔き耕す。
ただ種をまいて眺めているとしたら、どんな神だよという話である。


文明がある程度発展するのを見計らっているとしたら、間も無くむこうからの呼びかけがあるかもしれない。
ただ、見てるだけの、ど変態宇宙人であれば、むこうからコンタクトをとることは当面ないという事になる。

ともかく、
近くに生命体が住んでいる星があると、知的生命体がいるかに関わらず、我々に大きなインパクトを与える情報をもたらし、
もしそこに知的生命体がいなければ、我々は種を蒔きに出かける事になるだろう。

もし知的ではないが、生命体がいたらどうだろうか?
いずれ進化して、地球を侵略しにくるかもしれないし、それだったら地球系の生命体を根付かせていたほうが、良いような気がする。
もし干渉しないと決めたとしても、地球を侵略しないように定期的な監視が必要になるだろう。

地球以上に発展した星が近くにあって、なんのコンタクトも図ってこないとしたら、
これだけ、災害とか、戦争とか、これだけあって、結構な放置プレイだなと思う。
もっとも、我々のように、まだ十分にテクノロジーを正しく扱えているとは言い難い文明は、
高度な文明からしたら、しばらく様子見とされても致し方がないか…。