キャッシュレス化を進める

なかなかキャッシュレス化が進まず、いつものようにぼーっと眺めて黒船待ちの日本だが、
現在QRコードを使った手数料の低い(一時的の可能性もあり)電子決済が導入されつつある。
しかしそれでも、なかなかキャッシュレス化は進まないだろう。
そこで税金を使って、キャッシュレス化を進めようという動きもあるが、それはかなり大掛かりな出費を伴うと考えられる。

もっと小さなコストで、キャッシュレス化を進める方法はないのか。
それは、現金、特に紙幣の利便性を下げる事だと思う。
例えば1000円の買い物をするのに、1円もしくは1円札が1000枚必要だったらめんどうくさくて、電子マネーを使うだろう。
あるいはお札の額面が1999円札だったら、計算が面倒になるだろう。
はたまた、1万円札をA4ぐらいのサイズすれば、これもまた持ち運びが多少不便になる。

既に2000円札では、不便な紙幣は使われなくなるという実績がある。
同様にして既存の紙幣を少し使いにくしてやるだけで、キャッシュレス化は進むのではないだろか。

もっとも、みんなが現金しか受け付けないお店で、買い物をやめれば、資本主義の力でキャッシュレス化は進む。
試しに、お財布を家に置いて外出してみるのが一番よいと思います。
不便だなあと思ったら、買い物はECサイトで済ませるのも一つの方法です。

カードレス

ひとまずキャッシュレスがもう少し進んだら、次はカードレス が課題である。 クレジットカード、キャッシュカード、免許証、会員証、ポイントカード、それぞれスマホに対応させても良いと思う。 多くの人が無駄にポイントカードを色々持ち運んでいるという現状は無駄だと思う。

電子決済取引の現状と試み

「現金支払いお断り」東京で実験店開店へ ロイヤルHD(2017/11/1)

中国でモバイル決済が普及した "本当" の理由(2017/08/30)

スマホ決済"日本6%中国98%"格差の理由(2017/06/23)

日本の電子決済の普及が遅れている理由を中国の例から考えると

・現金主義

・日本の場合はクレジットカードありきの電子マネー

・ハイスペック

・手数料

などが原因かと思う。

個人的にはようやく、8割ぐらいの買い物を、クレジットカード、モバイルSuicaで利用しているが、
まだ使えない場面が時々ある。
使用できない、もしくは個人的に使用しにくい例としては
・自動仕分けサービスを使っていて、タクシーが交通費として自動分類されないことがあるので、
1000円以下の場合あえて現金で払う場合がある。
・電子マネーに対応していない、床屋、東急ハンズ(店舗による)、100円ショップ、その他商店
・領収書(会社経費にする場合の)をもらうのに、カードだと微妙な場合がある
など、一筋縄ではいかない。

日本がよく一周遅れになる原因を作り出す、無駄にハイスペックな使用を求めてしまう。
導入する店舗は手数料や端末の導入コストを嫌がる。という障壁を越えるためには、
大手銀行か、通信会社が途中に銀行や、カード会社を挟まずに電子決済サービスを
提供するのが理想だが、これはなかなか難しい。

となると国が、電子決済を優遇する税政策にするとか、いつものように黒船待ちとなるのかもしれない。